2019年05月31日
食中毒の原因と予防のポイント
健康情報
5月も今日で終わり、いよいよ全国的に梅雨入り
間近となっていますが、梅雨の時期から夏にかけて
は食中毒に注意が必要な季節です。
食中毒は一年中発生していますが、蒸し暑くジメジ
メしたこの季節は、食中毒の原因となる細菌の繁殖
が活発になるため、食中毒が発生しやすくなるのです。
梅雨入り前に食中毒についてもう一度復習しておきましょう。
◆この内容は、私たちが所属する「健康管理士」のメールマガジンの
情報を使わせていただきました。
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食中毒の主な原因
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食中毒を引き起こす主な原因は、「細菌」と
「ウイルス」です。
<細菌>
温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖
し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起
こします。
<ウイルス>
自ら増殖しませんが、食べ物を通じて体内に入る
と、腸管内で増殖し、食中毒を引き起こします。
特に6月から8月に多く発生するのが、細菌が原因で
起こる「細菌性食中毒」です。食中毒を引き起こす
細菌の多くは、室温(約20℃)で活発に増殖し始
め、人間や動物の体温くらいの温度で増殖のスピ
ードが最も速くなります。
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知っておきたい食中毒菌
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●腸管出血性大腸菌(O157、O111など)
牛や豚などの家畜の腸の中にいる病原大腸菌の1つ
で、O157やO111などがよく知られている。
加熱不足の肉や生野菜などが原因となる。
食後12~60時間で、猛烈な腹痛、下痢、下血、
おう吐、吐き気などの症状が現れる。
●カンピロバクター
牛や豚、鶏、猫、犬などの腸の中にいる細菌。
加熱不足の鶏肉、牛レバー、飲料水などが原因と
なる。
食後2~7日で、下痢、発熱、おう吐、腹痛、
筋肉痛などの症状が現れる。
●サルモネラ菌
牛や豚、鶏、猫、犬などの腸の中にいる細菌。
加熱不足の卵、肉、魚などが原因となる。
食後6~48時間で腹痛、下痢、おう吐、発熱など
の症状が現れる。
●ウェルシュ菌
人や動物の大腸内常在菌で、下水、河川、海など
の土壌に広く分布。
カレー、シチュー、煮物など大量につくって加熱
を繰り返す食品が原因となる。
食後8~20時間で、おなかの張り、腹痛、下痢など
の症状が現れる。
●ブドウ球菌
自然界に広く分布し、人の皮膚やのど、傷口など
に常在する細菌。
おにぎり、弁当類、菓子類などが原因となる。
一度毒素ができてしまうと加熱しても食中毒を防
ぐことはできない。
食後1~6時間で、吐き気、おう吐、腹痛などの
症状が現れる。
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食中毒予防のポイント
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【食中毒の予防3原則】
<細菌をつけない>
・手指、調理器具などをていねいに洗う
・調理器具を用途別に使い分ける
<細菌を増やさない>
・購入した食材は早く調理し、早めに食べるか冷蔵庫に保存する
・食品の保存は冷蔵庫で。ただし冷蔵庫の過信は禁物
<細菌をやっつける>
・多くの菌は高温で死滅するため、調理のときは中心まで十分に過熱
・調理器具は熱湯や漂白剤で殺菌する
【食中毒予防をサポートする成分】
生で魚介を食べるお寿司には、わさびやショウガ
を、また寿司飯には酢が使われていて、これらに含
まれている成分には殺菌作用があることが知られて
います。伝統的な食べ物には、安全性を考えた食べ
合わせが経験的に伝えられているのです。
食品中に含まれている食中毒防止に役立つ殺菌作用
のある成分を利用しましょう。
●アリシン
にんにくやタマネギなどに含まる刺激臭のもとにな
るアリシンという成分には、強い殺菌作用や抗菌作
用があり、食中毒の予防に役立ちます。
●酢酸、クエン酸
梅干に含まれるクエン酸や酢に含まれる酢酸には
抗菌作用があります。
●カテキン、ポリフェノールなど
お茶に含まれる苦味成分のカテキンや、ココアなど
に含まれるポリフェノールには、菌の増殖を防ぐ
作用があるといわれています。
ショウガの辛味成分であるジンゲロンとショーガオ
ールなどには防腐力があります。
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