生活全般が進化した現代、その真価が新しい病態を作り出すことがあります。

便利さが招く体の不調。

今回は「洗浄機付きトイレ」によってもたらされる「お尻の不調」

「シャワートイレ症候群」についてご紹介します。

 

水洗トイレのノズルから水＆湯が噴出し、排便後のお尻を洗ってくれる洗浄機付きトイレ。

日本では家庭や事業所だけでなく、公共施設でも普及が進み、痔に代表される肛門疾患を持つ人や

痔のない人にとっても、お尻の衛星状態の向上が実現しています。

 

我が家でも昭和５８年の家の新築以降、洗浄機付きトイレを使用しすでに３５年が経過し、日頃洗浄機でお尻を洗うことに慣れているため外国旅行時、洗浄機能付きトイレがふさがっている時などは本当に困ります。

 

◆シャワートイレ症候群の症状

１．洗浄機能がないトイレで排便したときに必要以上に強い力で拭くため、肛門周囲から出血する。

２．同じ理由で「痛み」や「かゆみ」が出る。

３．旅行中など洗浄機能のない生活環境に身を置くと、強いストレスを感じて、下痢や便秘になる。

４．同じ理由で、排便を恐れるあまり、食欲不振に陥る。

 

★昔はトイレットペーパーだけで、十分に生活を保てていました。

かゆくなるのはキレイに拭き取れていないからではなく、強く擦りすぎて肛門の周囲に炎症が起きているからなのです。

 

◆シャワートイレのない状況での対応策

１．携帯型の「おしり洗浄機」を携帯し利用する。

２．日頃から時々「洗浄機を使わない排便」を実践するなど、精神的に依存しすぎないように心がける。

３．痔のある人は、夏でも腰回りを冷やさないようにして、血行促進に努める。

 

★外国旅行時は、「携帯型おしり洗浄機」を必ず携行することをお勧めします。

★携帯型シャワートイレには

①電池式　　②手動式　などがありコンパクトなものから少しかさばるものなど多種多様です。

ご自分に合うものを選ぶことが大切です。