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2019年04月17日

痔は自分で治せます

健康情報

◆3人に1人は痔を自覚している?

ある製薬会社が行った対面調査で、成人男女の約36%が痔の自覚症状があるという結果が出ました。


痔というのは一種の生活習慣病。


つまり、健康的でない生活習慣の積み重ねが痔という結果となっているそうです。


逆に言えば、生活習慣の改善こそが痔の改善になり、ひいては健康を取り戻すために重要というわけです。


 

◆痔の種類

痔の種類は大きく分けると3種類。

1.痔ろう

肛門の内側にある小さな穴から便が押し込まれて肛門腺が細菌感染し、そこから発生した海がトンネルを形成して肛門の内外をふさいでしまったもの。 下痢などが原因となりやすく、患者は男性に多い。


2.裂肛(切れ痔)

硬い便が肛門から出る時の刺激で、肛門上皮が切り裂けたお尻の外傷。 激しい痛みや出血がある。


切れ痔を繰り返していると、粘膜のひきつれが重なって肛門の円周が狭くなることもある。


3.痔核(いぼ痔)

筋繊維や動脈、静脈が集まる肛門のクッション組織がうっ血や出血によって、いぼのように垂れ下がったもの。 外痔核に比べ、歯状線の内側にできる内痔核は痛みがないので気づかないケースもある。


 

◆痔は手術しなくても治せる!!

痔の原因は肛門の炎症です。


弁は細菌が多い刺激物なので、その通り道となる肛門には本来、炎症を防ぐ局所免疫が強く働く仕組みがあります。 つまり、痔というのは、免疫力が刺激に負けている証拠なのです。


日本では「痔=手術が必要」というイメージがありますが、最初から手術が必要なのは「痔ろう」だけ。


世界的にみると痔核や裂肛の手術はレアケース。 正しいセルフケアによって自然治癒力を引き出すのが、治療の第一選択です。


 

◆痔になる5つの原因

①便秘

便を長時間滞留させていると、免疫が限界を超え、炎症が起こりやすくなる。


強くいきむことで肛門の粘膜を傷つけるリスクもある。


②下痢

水分の多い下痢便は、肛門の年、悪に浸透しやすく、炎症の引き金になりやすい。


下痢は勢いよく出るため、肛門の粘膜を傷つけたり、痔ろうの原因にもなる。


③ストレス・肉体疲労

ストレスや疲労がリンパ球の数を減らし、免疫力が下がり、菌が増殖し、炎症を起こしやすくなる。


④運動不足

運動をほとんどしないと血流が悪く、免疫力が下がりがち。


1日中座ったままの人は、お尻の血流が阻害され、うっ血して炎症を起こし、痔になりやすい。


⑤生理・妊娠・出産

生理中の女性の肛門は炎症が起きやすく、妊娠中は胎児の重さで肛門付近の静脈がうっ血しやすく、出産時の強い生き実も痔の原因になる。


 

◆便秘解消で痔にサヨナラ

女性の痔の大半は便秘が原因です。


便秘解消につながる食事、生活を心がけましょう。


★食事編

(1)食物繊維を1日20g以上摂る

・便を柔らかくする水溶性食物繊維と長官を刺激する不溶性食物繊維をバランスよく摂る。


・水溶性食物繊維 → 果物、こんにゃく、海藻類


・不溶性食物繊維 → 穀類、野菜類、豆類、いも類


(2)腸内細菌を整える食品を摂る

・腸内で善玉菌が増えると、腸の働きを整え、更に免疫力も高まるので、「便秘解消」「痔の予防・     解消」にも効果的です。


・味噌、納豆、漬物などの発酵食品やヨーグルトは毎日食べましょう。


・塩の代わりに「塩麹」を使うのもおすすめです。


(3)水分は食品からとることを意識する

・便を柔らかくして便秘を解消することが目的なら、水分は食品からとる方が良い。


・炊いた白米は水分が多く含まれるのでおすすめ。5分づきのお米なら食物繊維も多いのでベター。


★日常生活編

(1)下剤に頼らない

・下剤を飲み続けると排便する力が低下する一方。 便秘も痔も解消できません。


(2)便意を逃さない

・便意は無視すると消えてしまい、便秘につながることも。


・便意が起こりやすいのは、


①横になっていた体が起き上がったとき


②空っぽの意に食べ物が入ったとき


そのため朝食後がトイレットタイムとして最適です。


(3)1日8,000歩を目安に歩く

・適度な運動は自律神経のバランスを整え、腸の動きを活発にしてくれます。


(4)快便をイメージする

・イメージトレーニングは便秘解消にも効果があります。


朝、とてもいい便が出て気分爽快! そんな体験をしたら、排便時にその成功体験をイメージして  みましょう。 気持ちよくリラックスしながら行うとさらに良いです。


 

◆平田式快便スイッチ法

(1)5~10分のトイレットタイムを確保できるよう余裕をもって起床する。

(2)手足を回したり、ブラブラさせて体や脳に起床したサインを送り、腸のぜん動運動を促す。

(3)コップ1杯の冷たい水を口から腸まで流れ込むイメージを持ち飲み込みながら、お腹を右回りにさ     する。

(4)軽い便意を感じたら、便座に腰かけて深呼吸を行う。

便が出やすい前傾姿勢を取り、快弁をイメージしながら排便を促す。


 

★今回の内容はPHPからだスマイル2019.4に掲載されていた


「平田肛門科医院 平田雅彦院長」による記事です。


 
スマイルパートナー田口

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